FairyOperator

機能ガイド

このページでは、FairyOperator に搭載されているすべての機能(妖精)について、できることや設定項目、ホットキー、必要な権限をまとめて紹介します。

前提条件

FairyOperator を利用する前に、以下の環境と権限を確認してください。

対応 macOS13.0 (Ventura) 以降
起動形態メニューバーに常駐します。Dock にはアイコンを表示しません。
必須権限アクセシビリティと入力モニタリング。ほとんどの機能で必要になります。
追加権限画面収録。ウインドウのサムネイルを取得する際に使用します。

初回セットアップ システム設定の「プライバシーとセキュリティ」を開き、アクセシビリティ入力監視 の項目に FairyOperator を追加してください。これでほとんどの機能が利用できるようになります。

キー入れ替えの妖精

接続しているキーボードごとに、キーの動作を別のキーに置き換えられる機能です。デバイスごとにプロファイルを保存し、自動で切り替わります。

できること

  • キーボードデバイスごとに独立したマッピングプロファイルを作成・保存できます。
  • 通常キー同士のリマップ(CGEvent タップを使用)に対応しています。
  • 修飾キー同士のリマップ(例: CapsLock を Control に変更)にも対応しています。
  • CapsLock を通常キーに割り当てることもできます。
  • HID-only キー(通常のイベントには現れない特殊キー)もリマップできます。
  • 未接続のキーボードに対するプロファイルも保持され、再接続すると自動的に復元されます。
  • 最後に押されたキーコードを設定画面でリアルタイムに確認できます。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。
  • キーボード一覧。接続中・未接続を区別して表示し、右クリックでプロファイルを削除できます。
  • マッピングエディタ。「変更前のキー → 変更後のキー」の組み合わせを追加・編集し、ペアごとに有効/無効を切り替えられます。プロファイル名の変更も可能です。

必要な権限

アクセシビリティと入力モニタリングが必要です。

使用例

  • 日本語キーボードの「英数」「かな」キーを、Escape など別のキーに割り当てて活用する。
  • CapsLock を Control に変更して、エディタ操作を快適にする。

合成イベントには内部マーカー FAIRY を付加し、二重リマップを防止しています。修飾キー同士のリマップは macOS の HID プロパティを利用するため、アプリ終了後も一時的に設定が残ることがあります。

アプリ切り替えの妖精

ホットキーを押すと、最近使用したアプリの一覧をパネル表示し、すばやく切り替えられる機能です。標準の Cmd+Tab に近い操作感で、より柔軟に使えます。

できること

  • 最近使用順に並んだアプリ一覧を、最大 7 列のグリッドで表示します。
  • ホットキーを押し続けて前後に選択を移動し、キーを離した瞬間に確定します。
  • Escape キーでキャンセル、マウスホバーとクリックでも選択・確定が可能です。
  • 右クリックでウインドウピッカーを開き、サムネイル付きで複数ウインドウから選択できます。
  • 最小化されているウインドウを自動で復元します。
  • Unity Editor を切り替える際は、プロジェクト固有のアイコンを自動的に表示します。
  • 使用順は再起動後も保持されます。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。
  • 「進む」「戻る」のキーバインド。

ホットキー

操作デフォルト
進むTab
戻るTab
キャンセルEsc
ウインドウピッカーを開く右クリック

必要な権限

アクセシビリティ(最小化ウインドウの復元など)と画面収録(サムネイル表示)が必要です。

使用例

  • Cmd+Tab よりも少ない手数でアプリを切り替える。
  • 複数のウインドウを持つアプリで、特定のウインドウを直接選んで切り替える。

クリップボードを集める妖精

コピー操作を自動で検出して履歴に蓄積し、ホットキーから過去にコピーしたテキストや画像を呼び出して貼り付けられる機能です。

できること

  • 0.5 秒間隔でクリップボードの変化を監視し、変更があれば履歴に追加します。
  • テキストと画像(PNG・TIFF)の両方を保存できます。
  • パスワードマネージャーなどが付与する機密タイプ(org.nspasteboard.ConcealedType)は自動的に保存対象から除外します。
  • ピン留め機能でアイテムを先頭に固定でき、自動削除の対象から外せます。
  • インクリメンタル検索で履歴を素早く絞り込めます。
  • 数字キー 19 を押すと、対応する番号のアイテムを直接選択できます。
  • 選択を確定すると、もとのアプリに自動で戻り、⌘V を送出して貼り付けます。
  • 使用したアイテムは履歴の先頭(ピン留めアイテムの直後)に自動で並び替えられます。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。
  • 呼び出しホットキー(デフォルト: V)。
  • 検索ホットキー(デフォルト: F)。
  • 最大保存件数(20 / 50 / 100 / 200 から選択。デフォルトは 50)。
  • 履歴をクリアするボタン。

パネル内のキー操作

キー動作
/ Tab次の項目に移動します。
前の項目に移動します。
Return選択中のアイテムを貼り付けます。
Delete選択中のアイテムを削除します。
Delete履歴をすべて削除します。
Escパネルを閉じます。
19番号で直接選択します。

必要な権限

アクセシビリティが必要です(⌘V を送出するため)。

履歴中の画像は ~/Library/Application Support/FairyOperator/clipboardImages/ 以下に PNG ファイルとして保存されます。

ウインドウ操作の妖精

最前面のウインドウをホットキー一つで画面の左右上下半分や最大化、別モニターへの移動を行える機能です。

できること

  • ウインドウを左半分・右半分・上半分・下半分・最大化のいずれかに配置できます。
  • サイズ比率を維持したまま、別のスクリーンへ移動できます。
  • マルチモニター環境では、ウインドウが現在表示されているスクリーンを自動で判定します。

ホットキー(デフォルト)

操作キー
左半分に配置
右半分に配置
上半分に配置
下半分に配置
最大化Return
別画面に移動Space

必要な権限

アクセシビリティが必要です。

使用例

  • マウスでドラッグせずに、キーボードだけで素早く左右分割の配置にする。
  • 外部モニターと内蔵モニターの間で、ウインドウを瞬時に移動する。

IME 操作の妖精

指定したキーに IME(日本語入力)の切り替え動作を割り当てられる、ルールベースのキーアクションエンジンです。

できること

  • 複数のルールを登録し、自由に並べ替えや削除ができます。
  • ルールごとに有効/無効を切り替えられます。
  • 修飾キーを組み合わせたトリガーキーを設定できます。
  • アクションは「直接入力に切り替え」「日本語入力に切り替え」「トグル」の 3 種類から選べます。
  • 「通過」を有効にすると、トリガーキー本来の動作も同時に実行されます。たとえば Escape キーで IME を切り替えつつ、Escape の本来の動作も維持できます。
  • 対象アプリを bundleID で絞り込めます。指定が空の場合はすべてのアプリで動作します。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。
  • IME ルールの一覧。各ルールについて以下を設定できます。
    • トリガーキー(「変更」ボタンを押してキャプチャします)。
    • アクションの選択。
    • 「通過」のチェックボックス。
    • 対象アプリ(実行中アプリから追加でき、バッジ表示で削除できます)。

デフォルトのルール

トリガーアクション通過
Esc直接入力に切り替えON

必要な権限

アクセシビリティが必要です。

使用例

  • Vim 系エディタで Insert モードを抜けると同時に、英数入力に自動で切り替える。
  • 特定のアプリでだけ Escape キーを「IME を OFF にするキー」として動作させる。

Dock を飾り付ける妖精

Dock のアイコン上にウインドウ数や応答状態などの情報をオーバーレイ表示し、Dock からの操作を強化する機能です。

できること

  • ウインドウ数バッジ 2 つ以上のウインドウを持つアプリのアイコン上に、ウインドウ数のバッジを表示します。
  • 重複アプリの識別ドット 同名のアプリを複数起動している場合、それぞれのインスタンスを 8 色のドットで区別して表示します。
  • Unity プロジェクト名 Unity Editor のアイコン上に、現在開いているプロジェクト名を表示します。
  • 応答なし表示 応答が止まっているアプリにオレンジの砂時計アイコンを表示します。
  • Dock アイコンをクリックまたはホバーすると、サムネイル付きのウインドウピッカーをポップオーバーで表示します。
  • ウインドウピッカーから直接ウインドウを選択して、最前面に表示できます。
  • マルチモニター環境で Dock が別のスクリーンに移動した場合も、オーバーレイが追従します。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。

必要な権限

アクセシビリティと画面収録(サムネイル取得時)が必要です。

使用例

  • 同じアプリを複数インスタンス起動している際に、Dock 上でそれぞれを識別する。
  • 多数のウインドウを持つアプリで、Dock から目的のウインドウへ直接切り替える。
  • 応答が止まったアプリを Dock 上ですぐに把握する。

ウインドウ ID の取得にプライベート API を使用しているため、将来の macOS アップデートにより挙動が変化する可能性があります。

眠らない妖精

macOS のスリープを抑止する機能です。3 種類のモードから選択でき、アプリ終了時には自動的に元の状態に戻します。

抑止モード

モード動作権限
システムスリープのみ本体のスリープを防ぎます。ディスプレイは消灯することがあります。不要
システム+ディスプレイ本体とディスプレイの両方のスリープを防ぎます。不要
蓋を閉じても継続pmset disablesleep 1 を適用し、ノートブックの蓋を閉じてもスリープしないようにします。管理者パスワード

できること

  • ホットキーから抑止状態をトグルできます。
  • メニューバーアイコンのメニューにある「スリープしない」項目からもトグルできます。
  • アプリ終了時に IOPMAssertion の解放と pmset の復元を必ず実行します。
  • 「蓋を閉じても継続」モードで管理者パスワードの入力をキャンセルした場合は、自動的に OFF へ戻します。

設定項目

  • 機能全体の有効/無効トグル。現在の状態(「抑止中」または「停止」)を表示します。
  • 抑止対象モードの選択。
  • トグル用ホットキー(デフォルトでは未設定です)。

「蓋を閉じても継続」モードは、ON/OFF を切り替えるたびに管理者パスワードの入力が必要になります。アプリが強制終了された場合は、pmset の復元が保証されない点にご注意ください。

一般

アプリ全体に関わる設定をまとめたタブです。

設定項目

  • 「ログイン時に起動」トグル。macOS のログイン項目に FairyOperator を登録します。
  • 現在のバージョンを表示します。

メニューバーアイコンの操作

メニューバー上のアイコンには、以下のクリック操作が割り当てられています。

操作動作
左シングルクリックメニューを表示します。
左ダブルクリック設定ウインドウを開きます。
右クリックメニューを表示します。

表示されるメニュー項目は、バージョン情報、設定…(,)、スリープしない(トグル)、終了(Q)です。

設定ファイルとログ

FairyOperator が使用するファイルの一覧です。設定の引っ越しや、トラブルシューティング時に参照してください。

~/Library/Application Support/FairyOperator/config.jsonアプリ全体の設定をまとめた JSON ファイルです。
~/Library/Application Support/FairyOperator/profiles/<ID>.jsonキーボードごとのリマップ・プロファイルです。
~/Library/Application Support/FairyOperator/clipboardHistory.jsonクリップボード履歴のメタデータです。
~/Library/Application Support/FairyOperator/clipboardImages/クリップボードに保存された画像(PNG)の保存先です。
~/Library/Application Support/FairyOperator/recentAppOrder.jsonアプリ切り替えの使用順を記録したファイルです。
~/FairyOperator_debug.log動作ログの出力先です。トラブルシューティングに利用できます。

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